

装置の力で水をきれいする仕事
専門学校では水質試験について勉強していましたので、それをダイレクトに活かせると考えアイテックを志望しました。また、経営が安定し、ボーナスや休日といった条件面が良かったこと、さらには「社員は家族」をかかげ、社員を大切にする社風にも魅力を感じて入社を決めました。
入社後は洛南事業所の水質分析班に配属され、その後水処理班に異動になりました。
水処理班では、下水を処理するための幅広いプロセスを担当していますが、私は装置・設備の点検を主に担当しています。
たとえば下水から細かい汚れを取り除くための機械や、汚れを食べる微生物を投入するための機械、きれいな水と汚い水を分離させるために酸素を投入する機械など、たくさんの装置や設備を取り扱います。
一つひとつがとても大きい装置が集まっていることもあり、洛南事業所の敷地は広大です。仕事中に次の目的地に行くまでに自転車が必要なこともあるぐらいで、仮に一人ですべてを点検するとなれば、1日かかりになると思います。
下水処理という仕組みのスケールの大きさを日々感じますし、良い運動にもなって助かっています(笑)。
とはいえ、身体への負担はほとんど感じていません。こうした設備で働くことに不安を感じる女性がいるかもしれませんが、少なくとも私は特に問題もなく、快適に働けているということを知っていただきたいですね。

自らの成長を実感しやすい職場
水処理班に異動になってまだ年数は経っていませんが、装置の点検を繰り返すうちに、徐々に能力が身についてきたことを実感します。特に、装置の異常を早期に発見するためのポイントが、徐々にわかるようになってきました。
各装置に取り付けられている計器類の数値をチェックすることはもちろん大切ですが、何度も巡視・点検を経験するうちに、機械から異音が出ていたり、通常よりも高い熱が出ていたりすることに気が付くことが増えてきました。こうした感覚的な部分も含めて、仕事のスキルが上がっていることが実感できると、うれしく感じますね。
また、水処理班に異動してから水処理に関連するさまざまな技術についての勉強をはじめ、資格取得にもチャレンジしました。「下水道第3種技術検定」という資格があるのですが、1、2年目に受験した際は合格できず、3年目にしてようやく合格できた時の喜びはとても大きかったですね。「下水道第3種技術検定」は、現場で行われている作業や状況が出題されるので、これに合格したことで、実務面での成長も認められた気がしました。

身近な存在を目標として
これまで3か所の事業所に勤めましたが、どの職場も人間関係は穏やかで、嫌なことを言われたこともありません。特に、若手を皆で面倒を見よう、しっかり育てようという共通意識があると思いますので、のびのび働き、成長を目指せる企業だと思います。
また、普段は大きな施設の中で働いているのであまり感じることはないのですが、下水道関連の事故などを報道で知ったときには、私たちが普段いかに大切な役割を担っているのかを実感します。
そのためにも、やはり仕事に対する真面目さや、事故を起こさないという意識が大切だと感じます。周囲の先輩方も、各種のデータをしっかりと収集・分析して、理論的に物事を考える方が多いですし、年齢の近い先輩の中にもとてもクレバーで、機転が利く方もいます。入社して4年目を迎えますが、これからも学ぶことをやめず、ステップアップを続けていきたいと思います。